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冷凍餃子は体に悪い?管理栄養士の夫が味の素ギョーザを常備している理由

ズボ夫 管理栄養士 調理師

冷凍餃子は体に悪い?味の素ギョーザの袋の裏を全部読みました。添加物は4つで冷凍チャーハン9つより少ない。1袋420kcal・塩分2.88g。冷凍庫に1パック常備している管理栄養士の夫が書きます。

冷凍餃子は体に悪い?管理栄養士の夫が味の素ギョーザを常備している理由
まよ子(妻)

今日も冷凍餃子だけ。これ夕飯って言っていいのかな…。

ズボ夫(管理栄養士)

言っていいよ。むしろ、結構ちゃんと栄養取れてる。数字で見せるね。

冷凍餃子をフライパンに並べて、焼いて、それだけ。

「これだけで夕飯ってどうなんだろう」って、少し罪悪感を感じる夜があると思います。ぼくにもあります。

その罪悪感、たぶん持たなくていいです。今日はその根拠を、味の素ギョーザの裏面に書いてある実際の栄養成分で説明します。


結論:冷凍餃子だけで、一食として栄養は揃います

先に結論を書きます。

冷凍餃子1袋(12個)食べれば、エネルギーもたんぱく質も野菜もとれます。

ごはんもおかずも別に用意する必要はありません。1袋を温めて、そのまま食卓に出して、それで「ちゃんとした夕飯」として成立します。

これが本当か、味の素ギョーザの裏面に書いてある数字で見ていきましょう。


味の素ギョーザ1袋(12個・276g)の栄養成分

味の素「ギョーザ」12個入り276gのパッケージ。羽根パリッ肉汁ジューシー、元祖 油・水なしと書かれている

味の素の冷凍餃子(羽根つき)のパッケージ裏面に記載されている、1個(23g)あたりの栄養成分はこうです。

項目1個(23g)1袋12個(276g)
エネルギー35kcal420kcal
たんぱく質1.4g16.8g
脂質1.4g16.8g
炭水化物4.1g49.2g
食塩相当量0.24g2.88g
味の素「ギョーザ」の栄養成分表示。1個23gあたりエネルギー35kcal、たん白質1.4g、脂質1.4g、炭水化物4.1g、食塩相当量0.24g

数字を翻訳するとこうなります。

  • カロリー420kcal:成人の夕食目安が600〜800kcalなので、やや少なめだけど一食として十分なライン
  • たんぱく質16.8g:1食20gが目安。あと一歩だけど、夕食としては十分な量
  • 炭水化物49.2g:ごはん1杯(炭水化物約55g)に近い量。エネルギー源として足りている
  • 食塩2.88g:1日目標が成人男性7.5g・女性6.5gなので、夕食1食分としては少し多めだけど許容範囲
ズボ夫

「冷凍食品は栄養がない」というイメージで考えてた人が見ると、たぶん驚く数字だと思います。たんぱく質16.8gは、たとえばコンビニのサラダチキン(約20g)に近い量です。


それでも「体に悪い」が気になるなら、見るところは4つだけ

栄養は足りている。それでも不安が残るとしたら、気にしているのは量ではないはずです。

添加物、脂質、塩分、毎日食べていいのか。袋に書いてあることで順番に答えます。

添加物は4つ。しかも袋に理由が書いてある

原材料名の「/」より後ろが添加物です。味の素ギョーザはここが4つでした。

調味料(アミノ酸等)、乳化剤、増粘多糖類、カゼインNa。

味の素「ギョーザ」の原材料名の表示。野菜(キャベツ、たまねぎ、にら、にんにく)、食肉(鶏肉、豚肉)、粒状大豆たん白、豚脂の順に並び、スラッシュの後ろに調味料(アミノ酸等)、乳化剤、増粘多糖類、カゼインNaの4つが書かれている

同じように裏を読んだ記事が2本あります。冷凍ハンバーグは5つ、冷凍チャーハンは9つでした。3つのうちで、餃子がいちばん少ないことになります。

原材料欄の下に、但し書きが並んでいました。

カゼインNa:牛乳に含まれるたん白質から作られており、油をひかずに焼けるように使用しています。

ズボ夫

パッケージの表には「元祖 油・水なし」と大きく書いてあります。フライパンに油をひかなくていい理由が、この添加物1つだったわけです。

牛乳のたんぱく質から作られたもの、と書いてある。読む前に想像していたものとは、だいぶ違いました。

ついでに調べたら、油をひかなくていいのは、油がもう付いているからでした。餃子の底に「羽根の素」という凍った塊があって、焼くとそこから油と水分が溶け出す。あれが羽根になります。

自分で油を足していないのに脂質が16.8gある理由は、ここです。

たん白加水分解物も原材料欄に並んでいますが、これは「/」より前なので添加物ではありません。こちらも袋に「大豆に含まれるたん白質から作られており、調味料として使用しています」と説明がありました。

ついでに拾えた数字も置いておきます。皮の率60%。原料原産地名は国産(キャベツ)。ニラは1.0%使用。

脂質16.8gは、量はふつう。比率だけ高く出る

脂質の話は、数字の見方で結論がひっくり返ります。

見方餃子1袋目安判定
量そのもの16.8g1食あたり15〜22gおさまっている
カロリーに対する比率36%20〜30%少し高い

目安の15〜22gは、1日のカロリーの20〜30%を脂質にあてる基準を、2,000kcal・3食で割った数字です。

同じ16.8gで、判定が逆になります。比率が高く出るのは、餃子1袋が420kcalと軽いから。分母が小さいと比率は上がります。ごはんを1杯足すと比率は24%まで下がりますが、脂質の量は1gも変わっていません。

ズボ夫

数字は見方でひっくり返るので、真に受けなくていいところです。

ぼくは脂質より、いつ食べるかのほうで決めています。朝や昼なら、餃子にごはんを足してもいい。朝昼はエネルギーのほうが大事だからです。気にするとしたら夜だけ、しかも他の2食で調整すれば済む話です。

これは炭水化物もまったく同じで、このあとの時間帯の話で書きます。

塩分は、つけだれを足した瞬間に目安を超える

正直に書きます。餃子1袋だけで、1食ぶんの目安を少し超えます。

1日の目標は男性7.5g未満・女性6.5g未満。3食で割ると1食2.2〜2.5gです。餃子1袋は2.88g。

問題はそこからで、つけだれの影響のほうが大きい。しょうゆ小さじ1で約0.9g。酢とラー油を混ぜても、しょうゆの量は減りません。

食べ方塩分
餃子1袋だけ2.88g
+つけだれ(しょうゆ小さじ1)約3.8g
+つけだれをたっぷり4〜5g

1日の目標の半分以上が、夕飯の1皿で終わります。

ただ、これは餃子をやめる理由にはなりません。効いているのは餃子ではなく、つけだれだからです。だから打ち手もそこだけでいい。

ズボ夫

ぼくがよくやるのは、お酢と胡椒だけで食べる方法です。しょうゆを使わないので、塩分は餃子の2.88gから増えません。

酢の酸味と胡椒の香りで、味はちゃんと立ちます。「減塩のために我慢する」という感じがまったくない。ぼくはこれが気に入って続いています。

餃子のタレで食べる日もあります。毎回じゃなくていいと思っています。

焼くのをやめてスープにしてしまう手もあります(やり方はこの記事の下で書きます)。

毎日食べても、塩分だけなら破綻しない

夕飯が2.88gなら、朝と昼を3.6g以内におさえれば1日の目標の中です。毎日でも計算は合います。

ただ、ぼく自身は毎日は食べていません。

ズボ夫

うちの冷凍庫には、いつも1パックだけ入っています。基本は週1回。残業が続いた週は、2回3回とお世話になることもあります。

「今日はもう何も用意できない」と分かった日の、最後の1枚みたいな置き方です。切らすと落ち着かないので、使ったらまた1パック買っておく。

続いている理由は、たぶん食べ方を変えているからです。お酢と胡椒の日、タレの日、スープにする日。同じ袋でも飽きません。

ズボ夫

ここまで読んでも気になるなら、餃子のほうを変える手もあります。

糖質オフの餃子、プロテイン入りの餃子。いろいろ食べてきましたが、どれも普通においしかったです。目的がはっきりしている人は、そっちを選んでいいと思います。

ぼくは味とコスパで選ぶので、味の素です。おいしいので。


餃子1個に入っているもの、ぜんぶ栄養素で見てみる

なぜ冷凍餃子1袋でこの栄養が取れるか。中身を分解するとシンプルです。

パーツ中身栄養素として
皮小麦粉炭水化物(エネルギー源)
あん豚肉・鶏肉たんぱく質(体をつくる材料)
あんキャベツ・たまねぎ・にら・にんにく野菜(ビタミン・食物繊維)

つまり、餃子1個の中に主食(皮)・主菜(肉)・副菜(野菜)の3要素がそのまま詰まっているということです。

「主食・主菜・副菜を揃えましょう」と栄養指導では言われますが、餃子はその3つが最初から1個に詰まっている、ちょっと特殊な料理なんです。


「主食・主菜・副菜」が一皿でそろう、ちょっと特殊な料理

普通の食事は、ごはん(主食)と肉料理(主菜)とサラダや汁物(副菜)を別々に作って組み合わせます。

餃子は、それが1個の中に最初から組み立てられて入っている料理です。

これと同じ構造の料理を他に挙げると:

  • おにぎり(具材入り):ごはん+具
  • サンドイッチ:パン+具+野菜
  • チャーハン:ごはん+具+野菜

ただ、これらと比べても餃子は野菜の比率が高い。市販の冷凍餃子は1袋でキャベツ・たまねぎ・にら・にんにくが入っていて、これだけで野菜量として十分です。

ズボ夫

ぼくは餃子を「1個で完結する料理」というふうに見ています。1個に必要なものがぜんぶ入ってるから、12個食べれば一食ぶんとして成立する。シンプルな話なんです。


餃子+白飯、餃子+ラーメンはアリ?(夜だけ、ちょっとだけ)

餃子に合わせたくなる定番といえば、白いごはんと、ラーメン。あの組み合わせ、最高ですよね。

ただ1つだけ思い出してほしいことがあります。餃子1袋の炭水化物49.2gは、もうごはん茶碗1杯ぶんに近いということ。つまり餃子を食べている時点で、炭水化物はそれなりに足りています。

そこに白飯やラーメンを足すと、炭水化物の合計はこうなります。

組み合わせ炭水化物の合計ごはん換算
餃子1袋だけ約49g茶碗 約1杯
餃子1袋+白飯1杯約105g茶碗 約2杯
餃子1袋+ラーメン1杯約115g茶碗 約2杯半

これは「ダメ」という話ではありません。大事なのは食べるタイミングです。

  • 朝・昼:これから動くので、炭水化物はエネルギーとして使われます。餃子+ごはんのダブルも、むしろ良い燃料。気にせず食べてOKです。
  • 夜:食べたあとは寝るだけで、あまり動きません。使いきれなかった分は、エネルギーとして余りやすい時間帯です。

なので、もし気にするとしても「夜の炭水化物の重ね使い」だけ、ちょっと頭の隅に置いておく程度で十分です。

ズボ夫

でも、これも我慢してほしいって話じゃないんです。むしろ逆。餃子だけで炭水化物は足りているので、夜はわざわざ白いごはんを炊かなくていい。餃子だけでお腹も栄養も満たせるなら、ズボラ的にはそっちのほうが朗報ですよね。洗い物も減りますし。

ぼく自身、夜に餃子を食べるときはごはんを抜くことが多いです。そして餃子+ラーメンの最高のセットは、休みの日のお昼にとっておく。そのほうが罪悪感もなく、思いっきり楽しめます。


もし1品足したくなったら(罪悪感ゼロの提案)

冷凍餃子だけで栄養は足りますが、「もう1品何か添えたい」と思う夜もあると思います。そんなときの選択肢を、3つだけ紹介します。

ぜんぶ気が向いたときだけでOK。足さなくていい日は足さなくて大丈夫です。

1. 卵スープ(お湯+たまご+顆粒だしで2分)

たんぱく質を上乗せできる、いちばん手軽な追加です。 お椀にお湯と顆粒だしを入れて、溶き卵を回しかけるだけで完成します。

2. もやしをチンして添える

レンジで2分加熱して、餃子と一緒に食べる。

ズボ夫

もやしをチンして餃子と一緒に食べるのもおすすめです。豊橋市ならではの食べ方らしいんですけど、ズボラ的にも家計的にも栄養的にも理にかなってる。レンジ2分で野菜がもう一品増えるって、なかなか強いんですよね。

3. 焼くのをやめて、水餃子スープにしてしまう

ぼく自身がよくやる食べ方を紹介します。

ズボ夫

ぼくは冷凍餃子を焼かずに、スープにどぼどぼ入れて水餃子スープにしちゃうこともあります。だしと餃子だけで簡単に「中華スープ+具」ができあがるし、栄養価が整うし、何よりしょうゆのつけすぎによる塩分の心配が減る。

上で書いたとおり、塩分で効いているのは餃子そのものよりつけだれのほうです。スープにしてしまえば、つけだれを出す場面がなくなります。

野菜を一緒に入れれば、それだけで一食ぶんになります。汁物とおかずを別々に作らなくていい。

脂質のほうも少し落ちます。底の羽根の素から油が溶け出すので、スープの表面に浮いてきた分はすくえるんです。ただ、劇的には減りません。原材料を見ると豚脂は上から4番目で、脂質の多くはあんの中にあります。そこは茹でても残ります。

これも「やった方がいい」ではなく、塩分が気になる日に思い出して試してみる程度で大丈夫です。


まとめ:冷凍餃子だけの夜は、ちゃんとした夕飯です

最後にもう一度。

冷凍餃子1袋で:

  • カロリー420kcal(一食ぶんとして十分)
  • たんぱく質16.8g(夕食として十分な量)
  • 炭水化物49.2g(ごはん1杯ぶんに近い)
  • 野菜も入っている

「ちゃんとした夕飯」の条件、ほとんど満たしています。

冷凍餃子をフライパンに並べて焼くだけの夜は、手抜きじゃなくてよくできた一食です。罪悪感を持たなくて大丈夫です。

冷凍餃子に罪悪感が消えたら、次は冷凍唐揚げ・ハンバーグ・ピラフあたりも気にせず食べていいです。種類別の判断ポイントを冷凍食品は体に悪いって嘘?管理栄養士が解説で整理してあります。

チャーハンについては、1袋買って原材料も添加物も全部読んだ記事があります(→冷凍チャーハンは体に悪い?管理栄養士がトップバリュを実食)。あのパラパラの正体、袋の表に書いてありました。

ハンバーグも同じように1個買いました(→冷凍ハンバーグは体に悪い?実食した管理栄養士が常備を考えた)。同じ味の素の商品で、こちらは添加物が5つ。あの肉汁の正体は、原材料の4番目に書いてあります。

よくある質問

Q冷凍餃子だけで夕飯にしてもいいですか?

Aはい、味の素ギョーザなら1袋(12個)でカロリー420kcal、たんぱく質16.8g、炭水化物49.2gがとれます。主食・主菜・副菜の要素が1個に詰まっているので、一食として成立します。

Q冷凍餃子の塩分は多いですか?

A味の素ギョーザ1袋(12個)で食塩相当量2.88gです。1日目標(成人男性7.5g・女性6.5g)の半分弱です。つけだれのしょうゆをかけすぎなければ大丈夫。気になる日は水餃子スープにすると塩分を抑えられます。

Q冷凍餃子で野菜は足りますか?

A餃子のあんにキャベツ・たまねぎ・にら・にんにくが入っているので、1食分の野菜としては足りている量です。もう一品足したい場合は、もやしをレンジで2分チンして添えるだけで十分です。

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この記事を書いた人

ズボ夫

給食の現場経験のある管理栄養士・元調理師。1日5,000食規模の給食で、献立と食材の発注にかかわっていました。

家では妻と2人の共働き暮らし。疲れた日は冷凍食品も宅食も使います。記事で紹介するものは、自分で買って食べたものだけです。

管理栄養士 調理師
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